目の話4


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目の話-4 子どもの視力について

当院では子どもの視力検査・訓練を行っています。
子どもの視力についてご理解していただくために簡単にお話します。

1.視力の発達
私たちの目は、生まれてすぐには光に反応する程度ですが、物を見ることにより刺激を受けて発達します。およそ4歳ごろまでに成人と同じ程度の視力になり、8歳ごろで成長が止まります。急速に視力が発達する大事なこの時期に強い遠視や近視があると見る物にピントが合わないため、視力の発達が妨げられてしまいます。視力が十分に発育していない状態を『弱視』といいます。早期に治療を行う必要があるため3歳児検診・就学児検診での視力検査が大事になります。

2.検査
およそ2~3歳から検査ができます。
・屈折検査=遠視、近視、乱視を調べます
・視力検査=どのくらい見えているか調べます
・眼位検査=斜視の有無と程度を調べます
・立体視検査=両眼で1つのものを見ているか調べます
成長の違いや慣れもあるので1度で出来なくても繰り返し練習することで上手に出来るようになります。また子どもの場合、大人と違い非常に調節力が強いので正しい屈折値が出ないことがあります。特に遠視の場合、調節麻痺剤による精密検査を行うこともあります。

3.治療
ある程度以上の遠視や近視や乱視を放置すると、視力の発達を障害したり、頭痛や集中力が欠けるなどの症状を起こします。
●遠視
軽度であれば遠くはよく見えますが、ある程度以上では遠くも近くも見にくく、凸レンズの眼鏡をかけることでどちらもよく見えるようになります。
近視
遠くは見にくいものの近くはよく見え、凹レンズの眼鏡をかけることでよく見えるようになります。
乱視
左右または上下の方向で屈折力に差があり遠くも近くも見にくく、円柱レンズの眼鏡をかけることでよく見えるようになります。
屈折や視力により治療は異なります。特に弱視の場合、視力の成長期間がおよそ8歳で終わってしまうため早期の治療が必要になります。また片眼の弱視では、視力の良いほうの目を隠し弱視の目の視力の発育の遅れを追いつかせる健眼遮蔽(アイパッチ訓練)という治療を行います。
最後に
小さいお子さんは自分では視力低下を自覚できません。3歳児検診での視力検査は地域によって異なると思いますが、ご自宅で行う場合が多いと思われます。上手に出来なかった場合や少しでも気になることがあったときはお気軽にご相談ください。
視能訓練士 袴田